インターネット上の相談について
ある恋愛相談サイト?にこんな意見が載っていた。
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ここのサイトに彼氏との悩みを書くと、『別れなさい』と言う回答が多いですが、質問者はそぅ言った回答を求めてるんぢゃなくて、『こんな彼氏だけど他にもたくさんィィ所があって、今回こんなことがあったけどソレでも付き合って行きたいから、誰かいいアドバイスをすださい』と言ったニュアンスで質問してると思うんです。確かにホントに別れた方がィィよぅな相手の方もいらっしゃいますが。。。と言った私の独り言です。
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これに対しては、
「質問者がそういう回答を期待しているのなら、そう書くべきだ!」
という意見が大勢を占めていた。
上記質問は、法律相談ではなく恋愛相談としてなされているのだが、当該相談ページは、誰しも回答できるわけであって、一方では回答者には回答義務も責任もないわけだから、真剣に回答している限り、質問した側が自分の期待する答えを得られなかったからといって、怒ったりキレたりするのは、間違っている。
ただ、質問者がどんな人なのかもわからないのだから、せっかくの親切で書いたのに、質問者を怒らせたり恨まれたりするのは本当につまらない。 そこで、回答に当たって一定の配慮(相手に対するというより、自分のために)が必要だと思われる。
具体的には、こういう質問について、質問者の意図はおよそ以下の4つが考えられる。
1 すでに別れることは決心している(何か心理的な事情以外で別れる障害がある)
2 別れるかどうかを迷っている。
3 わかれる気持ちはないが、事態の改善を望んでいる。
4 単なるのろけ(愚痴?)
このうち、別れるか否かという本質的な命題に関しては、1,3,4はすでに結論が出ている以上、回答者の「別れろ」というアドバイスには意味がなく、この点に意味があるのは、2の場合のみと言うことになる。
問題は、これらの質問が文面上どのニュアンスなのかわかりにくいと言うことである。
もちろん質問者にはそのあたりを自覚して質問して欲しいが、回答する側もある程度意図をくみ取る必要はあるだろう。
一般的には、その見極めは難しいかも知れない(特に2と3の区別はそうかも)が、こういった場合は、回答の前に「本当に別れたいのか?」を確認した上で回答に入る方がいいだろう。
さらに、頭ごなしに「別れなさい!」からはいるべきではなく、質問者の置かれている状況を確認しつつ別れることがどういったメリット(あるいはデメリット)をもたらすかを説明することが必要かもしれない。
以上のようなことを書いてみたのは、夫婦関係の相談を受けると、多くが上記の類型に該当するからである(あまり4は見あたらないが(苦笑))。
もちろん、たいていの場合文章だけのことはなく、面談しての相談であるから、相談者の真意をじっくりと見極めることはできるのだが、インターネット上の質問コーナーにおいても、「見極めての回答」という点からは、同じことが言えるのではないか。
一応相談のプロの立場から言えば、こういったインターネット上の公開相談のようなもので人生の重大問題をすべて解決できるかのように考えるのはそもそも間違いである。ただ、一応の方向性を知りたいというのであれば、それもいいだろう。
特に最近の若い子は、面と向かっての相談や電話での相談は苦手だが、インターネットへ悩みを書き込むことに抵抗はないと聞く。
そう言った相談に対応する機会が多くなるのであれば、やはりそれ相応の回答への姿勢は必要となるのだろうと考えるのである。