L&Gの二次被害
またぞろ、詐欺商法の2次被害の報告が上がっているようである。
L&Gの二次被害にご注意-被害対策弁護団や裁判所からの本物と紛らわしい偽物の書面に注意して-
L&Gといえば、疑似通貨「円天」による詐欺である。
少しこれをおさらいしてみよう。(おそらく以下のような構造であると理解しているのだが、誤解があれば指摘されたい)
まず、L&Gは、10万円以上を預け会員になると、「1年ごとに預けた金額と同額の『円天』を(預けた元本とは別に)受け取ることができる」「年利100%の金利が払われる」として、出資者を勧誘した。
出資者が1年後に受け取ることとなる「円天」は、「円天市場」なる市場(商品交換の場)で利用することが可能とされていた。もし、「円天市場」なる市場においてが、実際の流通市場と同じように「円天」と商品が自由に交換できるのであれば、「円天」は通貨と同様であるかのように錯覚する。
しかし実際には「円天市場」といっても、L&Gが勝手に創設したバーチャルな商品交換の場に過ぎず、しかもその商品を調達してくるには、外部の市場から調達する必要があり、そのためには通常流通している通貨(当然だが日本の通貨「円」である)による交換しか考えられない。
すなわち、「円天」による商品交換を可能にするには、外部から普通のお金によって購入してくるほかはなく、そのためには「円天」とは別に通貨たる「円」が預けた額以上に必要なのである。
実際には「円天市場」による商品をそろえるには、預けたお金を使うのであって、「一年後に『円天』とは別に元本が保証される」はずはない。
その様な構造の「円天」「円天市場」が継続するはずはなく、破綻必至のシステムといわざるを得ない。
このようなことは、L&G及び波和二が知らないはずはなく、むしろ破綻必至のシステムを積極的に創設、推進したのであって、これらの輩が組織的詐欺による処罰を受けたのは当然であるといえよう。
問題は、すでにL&G自体は消滅し、関係者も断罪されたにもかかわらず、被害対策弁護団及び同社らの破産管財人はまだ活動中でありながら、その関係者を騙って被害者から不法の利益を得ようとする輩がいるということだ。
・・・上記の弁護団ホームページにも、
「破産管財人・弁護団以外から被害者に返金されるということもありえません。」と書いてあるし、上記国民生活センターも現在、破産手続の途中であり、返還作業が完了したという事実はない(平成24年8月3日現在)と明示されている。
したがって、弁護団や管財人を名乗る不審な電話がかかってきたり、手紙が送られてきたときは、上記弁護団あるいは消費生活センターに問い合わせてみることが必要である。
問い合わせ先(国センのHPより)
破産管財人 弁護士 福田 大助
破産者 株式会社エル・アンド・ジー及び波和二 破産管財人事務所
電話03-5449-7705または03-5449-7708
L&G被害対策弁護団
〒102-0085
東京都千代田区六番町3-11テシコ六番町ビル3階
麹町市民法律事務所内
L&G被害対策弁護団
電話03-3511-6840(火曜、木曜 10時~17時)
・・・なお、現在電話受付は停止しているかも知れない。