個人の自己破産、25年は8万3千件 物価高続き14年ぶり高水準
https://www.asahi.com/articles/ASV3K1DHWV3KULFA02RM.html(朝日新聞
https://news.yahoo.co.jp/articles/881a58d7acf8b9ca2cb8951875388aa00832c274(ヤフーニュース
司法統計によると、2025年の破産事件の新受件数は
92059件であり、そのうち自己破産が91727件、
個人(自然人)の自己破産が
83100件であったとのことです。
大阪地裁管内では、自己破産は7937件、
京都、神戸、奈良、大津、和歌山を合わせた
大阪高裁の管内での個人の自己破産は
15000件を超えています。
昨年との比較についても
個人の破産件数が8.8%の増加とのことであり、
3年連続で増加しているということです。
では、なぜ自己破産は増えているのでしょうか。
その原因と最近の特徴について解説を試みます。
自己破産が増えている主な理由
1.物価上昇による生活費の増加
まず大きな原因が、物価上昇です。
といった生活に欠かせない支出が増えています。
一方で、賃金の上昇はそれほど大きくないため、
「生活費が足りず借入に頼る」→「返済できなくなる」
という流れに陥るケースが増えています。
2.借入の増加と多重債務化
最近では、借入が非常に身近になっています。
- クレジットカード
- リボ払い
- 消費者金融
- スマホ完結のローン
これらにより、気軽にお金を借りられる反面、複数の借入を抱える「多重債務」に陥る人も増えています。
その結果、任意整理では対応しきれず、最終的に自己破産を選択せざるを得ないケースが増加しています。
3.収入が伸びにくい社会構造
収入面の問題も見逃せません。
こうした事情により、収入は大きく増えない一方で、支出だけが増える状況が続いています。
4.金利環境の変化
近年は、長く続いた低金利にも変化の兆しがあります。
特に、もともと金利の高い借入をしている場合、
返済負担がさらに重くなり、資金繰りが厳しくなる傾向があります。
5.企業倒産の増加による影響
企業側の経営環境の悪化も影響しています。
これらを背景に企業倒産が増加し、
失業や収入減少を通じて、個人の返済能力にも影響が及んでいます。
6.コロナ後の「反動」
コロナ禍では、
により、生活や資金繰りが一時的に維持されていました。
しかし、現在はこれらの支援が終了し、
「本来は返済が難しかった債務」が表面化しています。
最近の特徴:「生活維持型破産」の増加
現在の自己破産には、従来とは異なる特徴があります。
それは「生活のための借金が原因となる破産」が増えていることです。
以前は、
などが主な原因でしたが、現在は
といった流れで破産に至るケースが目立ちます。
特に、会社員や若い世代にも広がっている点は重要な変化です。
自己破産は早めの相談が重要です
借金問題は、早い段階であれば
など、自己破産以外の方法で解決できる可能性もあります。
しかし、放置してしまうと選択肢が限られ、自己破産を選ばざるを得なくなるケースが増えます。
まとめ
自己破産の増加は、個人の問題というよりも、社会全体の変化が背景にあります。
これらが重なり、「誰でも陥り得る問題」になっています。
借金問題でお悩みの方へ
「まだ大丈夫」と思っている段階でも、
実はすでに危険な状態に入っていることも少なくありません。
このような状況であれば、早めに専門家にご相談ください。
適切な方法を選ぶことで、生活の立て直しは十分可能です。