カテゴリー : 法律
美容外科のホームページの表示とトラブル
美容外科、料金苦情急増…HPが「抜け道」に http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141025-00050068-yom-soci
この記事を要約すると、
1 多くの人は、ホームページを見て美容整形を選ぶが、トラブルが多いという。
2 トラブルの多くは、実際はそうでもないのに、手術の料金がほかよりも安い
とか、手術の内容がほかより優れていると誤認させるようなホームページの表
示に原因があるという。
3 医療法は保険適用外の自由診療について、薬事法で認められた医療機器や
医薬品を用いる手術以外の「広告」を禁じている。しかしながらホームページ
の表示は原則として広告とはみなされず、この点の禁止は及ばない。
4 一方景品及び表示に関する法律(景表法)は、虚偽、誇大な表示やおとり
広告などを規制しており、その対象は広告より広いが、ホームページの表示が消費者
に誤認させるものかどう かの判断は必ずしも容易でなく、1の問題に対処し切れて
いないようであるが、トラブル防止の観点からは美容外科の表示に関して何らかの
改善が求められている。
ということであろうか。
実際私が取り扱ってきた、包茎手術の被害者も、ホームページに記載されている
料金表示をみてクリニックに行き、そこで法外な料金の手術を余儀なくされている。
したがって、美容外科のホームページの表示についても何らかの規制やガイド
ラインを明確な形で示していくことが必要であると解される。