破産に陥りやすい人1自分の収入と支出を把握していない人
破産に陥りやすい人の第1は「自分の収入と支出を把握していない人」である。
まず支出を把握していない人がそうなりやすいことは容易に理解できるだろう。
しかし、支出が把握できないのは当初から自分の収入をも把握できていない
からである。
この点、自営ならともかく毎月の給料が決まっているサラリーマンなのに収入を
把握していないことってあるのか?と思うかもしれない。だが、給料などで生活
している人でも自分の収入を把握していない人は意外と多い。
そもそも多重債務に陥る人は、「これぐらいなら大丈夫だろう」という甘い見通し
で借入やクレジットカードの利用をすることが多い。しかしこれらはいずれも「借金」
であり当然であるが返済しなければならない。最終的に借金がなくなるためには
「借りた金額より多くの支払」が必要である。
本来は、収入から「借金」を返済していくことができるかどうかを常に考えておかな
ければならないはずである。特に安定した収入のある人ならそれは可能であるに
もかかわらず、多重債務に陥ってしまう人が後を絶たないのは、やはり自分の
収入をキチンと把握していないからである。
以上より、自分の収入の範囲内で生活することを心がけるには
先ずは収入を把握する
ことが必要である。
次に支出であるが、収入の範囲内での生活には通常、借金の返済は想定していない。
借金というのは、いずれは返済することでなくしてしまわねばならない。従ってそれ以外
の支出、すなわち生活費が毎月どれくらいあるのかを把握しなければ、いくら借金
の返済に回せるかもわからない。
結局、こういった支出を把握しないで安易に借入やカードの利用をしてしまい、
返済に追われて生活費が不足しさらなる借入をする・・・と言う悪循環に
陥ってしまうのである。
以上に述べてきたように、先ずは、自分の収入と支出をキチンと把握することで
安易なカードの利用等をすることにはならず、すくなくとも予定外のことが
起こらなければ、計画的な支払は可能となるはずである。