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子どものオンラインゲームのトラブルについて
http://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20131212_1.html
国民生活センターによると、子供が利用するオンラインゲームに関するトラブルが増えているそうである。
具体例を挙げると、
「クレジットカード会社から身に覚えのない請求が届いたので確認すると、子どもが黙ってクレジットカードでオンラインゲームのアイテムを購入していたことが分かった」
等というクレジットカード決済関連のトラブルが多く認められる。
やっかいなことに、クレジットカードの場合、盗難などによる不正利用についてはいくつかの救済の余地があるが、本人の知らないところで家族が勝手に利用したケースについては、その債務の成立を争うことはきわめて困難である。
また、オンラインゲームの利用自体が未成年者を対象とするのであれば、この点についてゲーム事業者に対して法的に争う余地はある。
しかしゲーム事業者に対して主張できる内容が同じようにクレジットカード会社に対して言えるかというと別問題である。
少なくともクレジットカードの一回決済の場合は、ゲーム事業者に対する主張をもってカード会社には対抗できないとするのが一般的な取扱である。
最近では、未成年者のゲーム利用について、月額の限度額を決めているゲーム事業者もいるようであるが、最初の登録の際に子供が年齢を詐称してしまう危険性は常につきまとう。
従って、消費者の側としては、国民生活センターがいうようにクレジットカードの管理を厳重にすることが必要なのだろうが、そもそもクレジットカードがオンラインゲームの決済システムに利用されていること自体も、問題視されなければならないのかもしれない。