(ネズミ講?マルチ商法?)潜入記(その2)
先日、「いい投資の話がある」という怪しげな(笑)誘いを受けたので、行ってみることにしたのだが、
これが「ネズミ講」まがいの話だった。
さて、今回は、投資の主催者M氏の話から。
・・・M氏はまずカジノ業界についての説明を始めた。
これによると、カジノ業界の収益は、一般客よりもVIPルームと言うより
レートの高い場所でプレイする金持ち客からの収益のほうが多いという。
したがって、VIPルームに客が多く来るようにすることがより効率的で あるという。
そこで実際にVIPルームへ金持ち客をだまくらかして、 世界中から呼び込む専門の
業者(ジャンケットと言うらしい)が、カジノ(胴元) と提携し、連れてきた客が落とした
金を胴元と一定割合で折半するのだが、 カジノが特にアジアで新たに開設されている
ことから、ジャンケットもそれに伴い 成長しているのだという。
M氏がいうには、要するにジャンケットも資金力が必要とのことであって、これに対する
事業投資を行うと言うことである。
今回の対象のジャンケット業者もスリランカへの進出や、日本でのカジノ運営にも
関心を持っているらしい。
M氏はしきりにジャンケット業者がいかに資産を増やしたかを喧伝するが、肝心の
我々に対する投資の内容はなかなか示さなかった。
M氏は、この業者が、いかに信用できるかもしきりに強調していた。
当該業者は、ヨーロッパでは株式を上場予定だという。
そうすると、その外国株を購入しようというのだろうか?
なかなか興味は尽きない(笑)
・・・1時間近く、ジャンケット業者がいかに儲かるかを聞かされ一旦休憩が入り、いよいよ
投資内容の話となった。
M氏によると、最初の話は「静態収入」であり、これだけでも儲かるという。
これによると、まず最初に「パッケージ」という会員権を購入するというものである。
「パッケージ」を購入すると、毎月配当があり、5000ドルのパッケージなら、
毎月3万9000円「相当」の配当(配当単位は「DT」と言うらしい)が
積み立てられるという。
「パッケージ」は最低金額5000ドルからであり、10000ドル、
20000ドル、50000ドル、100000ドルの5段階あり、
それぞれ月間の配当が段階的に増えていくという。
配当は、ずっと続くのではなく、5000ドルの会員の場合、配当の合計が
1.5倍(7500ドル相当)になると打ち止めとなる。
M氏によると、そこで止めて配当金を受け取ることも出来るそうだが、
「普通ここで止めようとは思わないですよね?」
(!!!笑・・・いや、60万円が90万円になったら結構満足なんですけど・・・)
などと言い、更に上の段階の会員へステップアップのための資金として、
継続することが出来るという。
これをずっと継続すると、最上級の会員になることも出来るのだという。
・・・以上の話を聞いて、いくつか疑問が生じるのは当然だが、ここにそれを提示したい。
そもそも、
1 それほどの高配当の財源が一体何なのかが分からない。
2 何故、円で会員券を購入させておきながら、配当単位がDTとなるのだろうか。
3 何故、会員権をステップアップさせることを当然のようにいうのだろうか。
4 何故配当に上限がつく?
5 この場合の出資契約はどういう性格のものなのだ?
6 そもそも契約主体は誰なのだ?
7 ちっとも、リスクのことを言わないんだけど・・・
・・・いろいろと怪しさ爆発(笑)だが、まだこの程度なら詐欺商法だとしてもパンチが弱い。
M氏は「静態会員」の説明を終えると、
「さて、静態会員でも充分に儲かりますが、これでよろしければお帰り下さい。
これから動態会員についてお話ししますが、興味のある方は残って下さい。」
等と続ける。
これは最後まで聞かなきゃいけないじゃないか! (続く)