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ていねいに法律相談している大阪の弁護士の尾崎法律事務所です。

弁護士ドットコムというサイトがある。
このサイトは主として、一般の人からの法律相談（無料）に、登録した弁護士が回答する形式がとられている
（弁護士費用の見積もり依頼や、有料相談もある）。
弁護士は相談に回答する毎にポイントがたまり、このサイトの有料サービスに役立てることができるほか、ポイントが多くなれば、
ランキングが上がり、上位の弁護士はこのサイトで名前と顔写真が公開されている。
回答にあたっては、弁護士名を明らかにしてすることも、匿名での回答も選べる。弁護氏名を明らかにして回答した場合のほうが
匿名での回答に比べてポイントが高くなる。また相談者が納得する回答には更にポイントが付加されるようになっている。

私も以前から登録していたのだが、最近まであまりこのサイトへ入っていくことがなかった。
その理由であるが、時間的余裕の問題と、当初、上がっていた相談内容を見て、ほとんどがきわめて回答のしにくい質問だったからである
（少なくともそう言う印象を持っていた）。

具体的な内容を書くことは控えるが、例えば、
　　・事実をほとんど指摘することなく「私は訴訟に勝てますか」と行ったような質問
　　・長文ではあっても結局何が言いたいのかちっとも分からない質問
　　・例えば「私は離婚に応じるべきでしょうか」などという、人生の選択を迫る質問
　　（できるかどうかではなく、決意すべきかどうかについての質問）
　　・自分なりの結論を持っており、これに対して意見を求めるような相談内容だが、どう見てもその結論はおかしいのだが・・・
　　と言う質問
等々、法律相談としてはきわめて応えにくいものが多いと感じたのであった。

そう言った印象もあって、このサイトを登録したもののしばらく覗いてなかったのだが、最近、気まぐれで覗くと、どうもかなり相談内容が
整理されてきたような気がした。
相談内容の中にもそれなりにきちんと整理されているものもあり、またこちらがうまく交通整理をしてやると、適切な回答になりうるものも
あった。そこで、ここ数日は回答可能な相談を見繕って回答したりしている。

考えてみると、このサイトを経由するとインターネット相談を受ける弁護士も気楽に回答できる。
対面の相談では、どんなおかしな相談でも一応納得？させてから、帰ってもらわないと文句が出るおそれがあり、個別メールの相談でも
事実関係の確認に手間取り何度もやりとりしなければ相談内容を把握静ライなど、弁護士としては気を遣うのだが、このサイト上の相談なら、
答えようのない相談は無視すればよく、回答しなかったことで個別の責任を問われることはない。
一方、答えやすい相談には瞬時に回答がつく場合もある。弁護士もここでのポイントを稼ぐことを目標にしている人もいるようである。

私個人は、質問の意図をじっくり考えて、相談者が何を求めているか、どういった回答が満足するかを考えながら、回答をしてみるのも
なかなか面白い、と感じている。細切れの時間でも回答可能な質問はあるから、今後ちょくちょく目を通してみよう。

その中で、私が気づいたこのサイトの利用方法などのコツについて、相談しようとする人たちへのアドバイスとして、今後紹介してみようと思う。